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「ビットコインは“ハイジャックされた”のか?」ブロックサイズ戦争が示した現実

あなたはRoger Ver(ロジャー・バー)の話を聞いていて、反体制の懐疑主義者として、彼の「ビットコインは乗っ取られた」という話がとても理にかなっていると思っているのだろうか?

ビットコインはエプスタインや、強大な企業エリート、ディープステート、あるいはアメリカ政府によって「取り込まれた」という話を聞いたことがあるかもしれない。

それらがすべて本当かどうか、この話を聞いたあとに判断してほしい。

以下は、Efrat Fenigson氏によって公開されたYouTube動画 The Fiat Scam vs. The Bitcoin Flame - Francis Pouliot | Ep. 93 のショート Ver. を全文日本語訳しています。

ブロックサイズ戦争が証明したこと

BULLBITCOINのファウンダー Francis氏はまず、「ブロックサイズ戦争(2015〜2017年)」こそが、ビットコインはハイジャックできないことを証明したと述べています。

  • 「ビットコインは乗っ取られた」という物語は事実と逆
  • 実際に起きたのは「乗っ取りの試みが失敗した」という出来事
  • 大資本・大手企業・大規模マイナーが連携しても、ルールは変更できなかった

この時期、Francis氏はモントリオールでBitcoinミートアップを主催しており、ブロックサイズ論争をきっかけに「サイファーパンク側の声」として広く知られるようになったと振り返ります。

誰が「ルール変更」を望んだのか

発言では、Roger Verは以下の勢力と連携していたと主張されています。

  • Coinbase
  • blockchain.info
  • BitPay
  • Barry Silbert / Digital Currency Group
  • 大手中国系マイニング企業
  • シリコンバレー資本

彼の目標は、ビットコインのルールを変更し、

  • より中央集権的に
  • より速く
  • より安価に

することだったと語られています。

しかしビットコインの本質は、

「ルールが変更できないこと」

にある、とFrancis氏は強調します。

もしルールを変えられるなら、

  • 誰が決めるのか?
  • ガバナンスは誰が担うのか?

という問題が生まれます。

そしてその「ガバナンス」に自分と仲間を据えようとしたのが、ハイジャックの試みだった、というのが発言の主張です。

技術と覚悟 vs 資本と権力

ブロックサイズ戦争では、

  • 相手側:資金力・企業力・マイニングパワー
  • サイファーパンク側:技術力・思想・コミュニティ

という対立構図だったと説明されます。

結果として、

  • ルール変更は実現せず
  • ハードフォーク側(Bitcoin Cash)は分裂
  • 元のビットコインは存続

この出来事をもって、

「ビットコインは資本で支配できない」

という実例が示された、という立場です。

「支配されているなら、なぜ存在できるのか?」

発言では、次の問いが提示されます。

もしビットコインが本当にハイジャックされているなら、なぜ今も存続しているのか?

ビットコインは、

  • 一部の強力な国家の政策と衝突する可能性を持つ
  • 既存の金融システムと緊張関係にある
  • 検閲耐性を持つ

それにもかかわらず16年間動き続けている。

これは「取り込まれた証拠」ではなく、

取り込めなかった証拠ではないか

というのが主張です。

BlackRockや政府の参入は「支配」なのか?

よくある疑問として、

  • BlackRockが参入している
  • 米国政権がビットコインを支持している
  • 機関投資家が大量保有している

という点が挙げられます。

しかし発言では、

  • ビットコインはProof of Stake(代表例:ETH)ではない
  • 保有量=支配権ではない
  • 2017年に大量保有者がルール変更を試みて失敗した

と説明されます。

つまり、

「お金を持っている者が統治する」仕組みではない

というのがビットコインの構造的特徴だとしています。

ビットコインは“生き物”である

ビットコインはウイルスに攻撃される生物のようなものだ、と例えられています。

  • 攻撃は常にある
  • しかし抗体(サイファーパンク文化)がある
  • ユーザーが無関心になれば危険
  • しかし現状は強い文化が存在している

カンファレンスに行けば、その熱量は明らかだと語られています。

代替案は存在するのか?

発言では以下の点も強調されています。

  • 物々交換はスケールしない
  • 現金は価値が減衰する
  • 金(ゴールド)は通信経路で送れない
  • 一方で、インターネット時代に適した貨幣が必要

結果として残るのは、

「インターネット・ネイティブなお金」

としてのビットコインだという結論になります。

まとめ

本発言の主張は一貫しています。

  • ビットコインはハイジャックされていない
  • むしろハイジャックの試みが失敗した
  • 保有量では統治できない設計
  • 16年間機能し続けている事実こそが証拠
  • 中央集権化を防ぐのは技術と文化

ビットコインは「誰かの所有物」ではなく、

ルールを変えられないプロトコル

である限り、取り込む(支配する)ことはできない、という立場が示されています。

yutaro
yutaro

BTCインサイト編集長

公開日:2/10/2026

カテゴリ:歴史

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