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ゴールド vs ビットコイン──15年間の実績が示す「本当の勝者」

ゴールド vs ビットコイン──15年間の実績が示す「本当の勝者」
この記事は、Dr. Robert P. Murphy氏によってinfineoで公開された Gold versus Bitcoin を全文日本語訳しています。

最近参加した X スペースで、相反する統計を耳にしたことがきっかけで、私はゴールドとビットコインの歴史的リターンを調べることにした。(完全性のために S&P500 も加えた。)この1年、ゴールドは大きく上昇し、ビットコインは下落した。しかし、ほとんどの期間において、ビットコインは依然としてより高いリターンを示していることがわかる。実際、各年の年初から 2026 年 2 月 9 日までの複利平均リターンで比較すると、2020 年までのすべての年でビットコインが上回り、さらに 2023 年初に参入した場合もビットコインが優位となる。また、最近のビットコインの急落は確かに大きいが、割合で見ると過去の下落幅より小さい。要するに、強いメンタルを持ち、数年間保有し続けられるのなら、歴史的に見ればビットコインは依然として“耐久力のある資産”といえる。

数字

以下の表では、2011 年から 2026 年までの毎年 1 月初めにおけるゴールド、ビットコイン、S&P500 の価格を記録し、2026 年 2 月 9 日の値も追加して、今回のビットコイン急落を反映させている。そのうえで各期間のパフォーマンスランキングも示している。

ゴールド vs ビットコイン──15年間の実績が示す「本当の勝者」

最後の緑の行が示すとおり、過去 15 年のリターンは比較にならない。ビットコインの年率換算リターンは 127%(つまり 15 年連続で毎年資産が 2 倍以上になった計算)であるのに対し、ゴールドは 8.9%、株式市場は 11.7% だった。

同様の計算を各年について行うと、2011 年から 2020 年まで、どの年から始めてもビットコインが最良の資産だったことがわかる。2021 年と 2022 年に関しては、ゴールドの方が優れていた(ゴールドの年率換算リターンはそれぞれ 21%、28%で、ビットコインはいずれの年も 13%)。しかし 2023 年初に参入する場合は、再びビットコインが有利になる。(これは 2022 年にビットコインが急落し、2023 年初に 17,000 ドルで買えたためである。)そして 2024 年初、2025 年初に参入する場合は、再びゴールドの方が有利だった。

この分析だけを見ると、「投資期間が 5 年以上なら、常にビットコインがゴールドより良かった」と結論づけたくなるかもしれない。

しかし、それでもまだゴールドを“過大評価”している(正確にはビットコインを過小評価している)。それを示すのが最終列だ。各年初から過去5年間の CAGR(年率換算成長率)を計算してランク付けすると、2026 年初を含むすべての年で、ビットコインはゴールドを上回っている。 ゴールドが優位に立つのは、2026年2月時点からさかのぼって5年という特殊な場合のみだ。

最後にもう一つ、前述の表についてコメントしたい。

「各年初にビットコインへ投資した場合の、2026年2月時点の年率換算成長率」を見ると、初期の年は飛び抜けて高かったが、最も低いのは 2021 年と 2022 年で、どちらも年率 13%である。この表の数字に従えば、2025 年初に投資した場合だけがマイナス となる。

言い換えれば──“2年以上ビットコインを保有していた場合、最も低い年率リターンでも 13%”だったということだ。この 13%という数字は、一般的な株式市場の年率とほぼ同じである。そして、ゴールドの年率換算リターンより常に高かった。

結論

2026年2月初時点で過去15年を振り返ると、2年以上ビットコインを保有していた場合、年率換算リターンは 13%〜127%。一方、ゴールドを2年以上保有した場合は 8%〜53%。株式市場の場合は 10%〜19% である。

投資アドバイスをするつもりはない。しかし、この歴史的事実を見るかぎり、「最新の急落でビットコインは壊れた」と主張する人々は、あまりにも“短期的すぎる視点”で物事を見ている と言わざるをえない。

yutaro
yutaro

BTCインサイト編集長

公開日:2/18/2026

カテゴリ:ニュース

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