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毎年恒例の2026年年始のビットコインに関する予想@ビットコイナー反省会

※以下は、ビットコイナー反省会(東さん)によって公開されたYouTube動画 毎年恒例の2026年年始のビットコインに関する予想 の文字起こし&編集版です。

年始恒例のビットコイン予想。だが正直に言えば、2026年ほど予想が難しい年は過去になかった

これは単に相場が読めない、という話ではない。ビットコインを取り巻く「意思決定の重心」が、ここ数年で大きく変わってしまったからだ。

なぜ、ビットコイン予想は難しくなったのか

2017年〜2020年頃まで、ビットコインのトレンドは比較的シンプルだった。

  • 開発者コミュニティの動き
  • 個人ビットコイナーの実験
  • オープンな議論から生まれる技術トレンド

こうした「見える場所」で潮流が生まれていた。

しかし今は違う。

  • 政府の規制判断
  • 既存金融の内部事情
  • ETFや準備金といったクローズドな意思決定

これらが市場に与える影響が圧倒的に大きくなった。その結果、外から観測できる情報だけでは予想が立てづらいフェーズに入っている。

この前提を踏まえたうえで、2026年の予想を整理していく。

① 価格予想|2026年は「横ばい」が基本線

毎年恒例ではあるが、価格予想について。結論から言えば、2026年は大きく跳ねる年ではないと見ている。

  • 爆発的な上昇も
  • 急落も

どちらも起きにくく、全体としては横ばいに近い一年になる可能性が高い。年末価格の目線は1,500万円前後。今よりやや高い水準だが、強烈なブル相場とは言えない。

背景には、

  • ポジティブ要因(ETF、国家保有、企業保有)
  • ネガティブ要因(トレジャリー企業リスクなど)

が拮抗している現状がある。

② トレジャリー企業|ブームは一巡、選別フェーズへ

海外ではストラテジーを筆頭に、ビットコインを大量保有するトレジャリー企業が次々と登場してきた。

ただし、「トレジャリーをやるだけで株価が跳ねる時代」は終わった

  • 一部企業の株価低迷
  • 期待先行モデルの限界

こうした現象が表面化し、トレジャリー企業は明確に選別される段階に入っている。

2026年については、

  • 大規模な連鎖崩壊は起きない
  • ただし一部の企業は脱落する

この程度に収まると予想している。

③ ビットコインと「クリプト」は、もう別ジャンル

これは以前から言っているが、ビットコインとその他のクリプトは、すでに別ジャンルだ。

クリプト側は今、

  • RWA(実世界資産)のトークン化
  • 権利・証券・不動産のオンチェーン化
  • 金融インフラとしての役割

に向かっている。

かつての「Web3がインターネットを変える」といった大風呂敷から、より現実的な金融インフラ路線へ収束しつつある。

一方でビットコインは、

  • あくまでアセットそのものが主役
  • 国家・企業による保有ナラティブが強化

されていく。

結果として、

  • ビットコイン=価値保存・戦略資産
  • クリプト=オンチェーン化のためのインフラ

という構図は、2026年も続く。

④ 国家の動き|「本格購入」ではなく「具体化」の年

アメリカはすでに、

  • 保有BTCを売却しない
  • 準備資産として扱う

という方針を実行した。

一方で期待されていた「100万BTCを国として購入する」といった動きは起きていないが、これは想定通りだ。

2026年に起きるのは、

  • 巨額購入ではない
  • しかし、保有をどう増やすかの議論が具体化

するフェーズ。

また、

  • テキサス州のような州レベルの保有
  • アメリカ以外の、影響力のある国による検討

といった動きも、今年さらに増える可能性がある。

⑤ 量子コンピューター|FUDが一度、表に出る

2026年のネガティブ材料として、量子コンピューターの話題が一度、大きく取り上げられる可能性がある。

  • ビットコインは量子で壊れる。
  • サトシのコインが奪われる。

といった、誤解を含んだ不安が広がり、一時的に価格が下押しされる場面はあり得る。

ただし、

  • 量子が即ビットコイン崩壊につながるわけではない
  • むしろ、簡単に仕様変更できない点こそがビットコインの本質

という点は押さえておくべきだ。

仮にこのテーマで価格が下がるなら、それは過剰反応の可能性が高い

⑥ 決済|Square(Cash App)が流れを変えるか

決済分野で最も注目しているのが、Square(Cash App)のビットコイン決済だ。

これまでの課題は、

  • ビットコインを持っていないと使えない
  • 税務・計算が面倒
  • 店舗側のメリットが薄い

という点だった。

Squareの新しい仕組みは、

  • ユーザーがBTCを持っていなくても
  • 裏側で自動的にBTCを購入・送金
  • 店舗はカード手数料(約3%)を回避

できる設計になっている。

これは、

  • 店舗側に明確な経済インセンティブを与える
  • ユーザー側のハードルを下げる

という点で、これまでと全く違う。

実際に広がるかは未知数だが、決済としてのビットコインが初めて本気で試される年になる可能性はある。

⑦ 技術トレンド|派手さはないが、着実に前進

技術面では、

  • Lightning
  • Spark
  • Ark

などが引き続き進化するが、2026年に突然ブレイクする新技術は見えにくい。

ビットコインらしく、

  • 少しずつ
  • 確実に

改善を積み重ねる一年になるだろう。

⑧ 日本国内|静かだが、変化の兆しはある

日本に関しては、正直に言えば期待値は高くない。

ただし、

  • 取引所のLightning対応
  • 企業が「保有以外」でBTCを使う事例

が、ようやく点として現れ始める可能性はある。一方で、爆発的な普及はないと見る。

しかし、

「持つだけのビットコイン」から「何かに使われるビットコイン」へ

その最初の兆しが見える年になるかもしれない。

まとめ|2026年は「判断を急がない年」

2026年は、

  • 派手な年ではない
  • しかし、構造が静かに固まる年

だと見ている。

価格よりも、

  • 国家
  • 企業
  • 決済
  • インフラ

どこまで現実に落ちてくるかを見る一年だ。

「わからない」という感覚こそが、今のビットコインを正しく捉えている証拠なのかもしれない。

yutaro
yutaro

BTCインサイト編集長

公開日:1/10/2026

カテゴリ:文字起こし

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